乳酸菌の糖尿病への意外な効果

生活習慣病の中でも 患者数が多く、国民病ともいわれる病気が糖尿病です。
平成26年の厚生労働省の調査では、全国の患者数は316万人を越え過去最高となりました。
男性の15.5%、女性の9.8%が糖尿病を患っていることになります。
患者数は加齢と共に増える傾向にあり、70歳以上の男性の4人に1人、女性の6人に1人が糖尿病を患っているとみられます。

糖尿病は摂取した糖が正常に代謝されず血液中に糖が余り、血糖値が非常に高くなる病気です。
血糖を正常に保つためにインスリンというホルモンが膵臓で作られますが、インスリンの量が不足したり、または十分に機能しなくなると血糖値が上がります。

乳酸菌の働き

乳酸菌は乳酸を産生する善玉菌の総称で、多くの種類が存在します。
腸内には乳酸菌をはじめとする体に有益な善玉菌、有害な悪玉菌、善玉でも悪玉でもない日和見菌が共存しています。
乳酸菌は腸内の菌のバランスを整え、腸内環境を改善し整える働きがあります。
腸内環境が整うと免疫機能が向上し、感染症の予防と改善など、さまざまな健康上の効果が得られます。

糖尿病も、腸内環境が整うことにより予防と改善が可能になります。
腸内環境が整うと、インスリンを作る膵臓の働きが正常になり、インスリンの分泌がスムーズに行われるようになります。
インスリンの分泌がうまく行われるようになればぶどう糖の代謝も正常になり、糖尿病の予防と改善に繋がるという訳です。

乳酸菌と血糖値の関係

実験によると乳酸菌を摂取すると、食後の血糖値の上昇を抑えることができるという結果がでています。
食物繊維を多く含む食品は、糖の吸収を抑制する働きがあり血糖値の急上昇を抑えますが、意外にも乳酸菌にも同じような作用があるということがわかってきたのです。
また、乳酸菌などのプロバイオティクスが、糖尿病に有効に働くという別の研究結果もあります。

糖尿病に効果のある乳酸菌

乳酸菌は種類に関係なく、糖尿病予防と改善に効果があるとされていますが、中でも特におすすめの乳酸菌はクレモリス乳酸菌、ガセリ菌SP株、フェカリス乳酸菌、プラズマ乳酸菌などです。
これらの乳酸菌はヨーグルトなどの食品に添加されたり、サプリメントとしても販売されています。

乳酸菌が効くといっても、乳酸菌を摂取すると糖尿病が治るという意味ではありません。
糖尿病を予防、改善するためには、バランスの取れた食事や規則正しい生活習慣、適度な運動を取り入れることが大切になってきます。
生活習慣を見直し、乳酸菌を継続的に食事に摂り入れることにより、糖尿病の予防と改善に効果が出てくることを覚えておきましょう。