ラクトコッカス属ってなに?

乳酸菌に関連して、ラクトコッカス属という言葉を耳にすることはありませんか? ラクトコッカス属とはチーズやヨーグルトなどの乳酸発酵した食品に含まれている乳酸菌の一種です。
ラクトは乳、コッカスは球の意味です。
ラクトコッカス属について 、まず乳酸菌と関連しながらご紹介したいと思います。

乳酸菌とラクトコッカス属

乳酸菌は糖を分解し乳酸を産生する善玉菌の総称であり、特定の菌を指す訳ではありません。
ラクトコッカス属は乳酸菌の仲間で、乳酸菌の特定の種ではありません。

乳酸菌は属、種、株という3つに分類され、それぞれ命名されています。
たとえば乳酸菌シロタ株の正式名は、ラクトバチルス・カゼイ・YIT9029で、 ラクトバチルス属カゼイ種YIT9029株という風になります。
ラクトコッカス属はこの属類を指します。

また、乳酸菌はその発酵のかたちによって、乳酸だけを産生するホモ型乳酸菌と、乳酸と酢酸、アルコール、炭酸ガスを産生するヘテロ型乳酸菌に分けられます。
ラクトコッカス属は乳酸だけを産生するホモ型乳酸菌の一群です。

乳酸菌の形は、丸い球菌、または棒状の桿菌になります。
球菌にはラクトコッカス属やエンテロコッカス属、桿菌にはラクトバチルスやビフィドバクテリウム属などがあります。

ラクトコッカス属に属する乳酸菌とその特徴

ラクトコッカス属は芽胞という細菌が作る耐久性の高い細胞の構造を作らず、運動性がありません。
ラクトコッカス属 はpHや塩濃度の変動に強い特徴があります。

クレモリス乳酸菌

クレモリス乳酸菌は1986年に家森幸男博士によりコーカサス地方から持ち帰られ、その後日本国内で広まったカスピ海ヨーグルトに含まれています。
強い整腸作用があり、コレステロール値の低下、ダイエット効果、アレルギー症状の改善効果、血糖値の上昇抑制効果などがあります。
クレモリス乳酸菌はラクトコッカス属ラクティスに分類され、クレモリス乳酸菌FC株、クレモリス乳酸菌GCL1176株などが有名です。

プラズマ乳酸菌

プラズマ乳酸菌は免疫力を強める効果が高く、殺菌効果があり、ウイルスの増殖やがん細胞の増殖を抑制します。
またアンチエイジングの効果も期待されます。
プラズマ乳酸菌の正式な名前は、ラクトコッカス属ラクティス種JCM805株です。

さらに、ラクトコッカス属ラクティスで発酵させた食品にはアミノ酸の一種であるGABA(アミノ酪酸)が含まれ、ストレスの緩和や精神のリラックス、高血圧の改善に効果があります。